かまってちゃん高齢者への対応策5選｜特徴・心理状態も解説

あなたの身の回りに「かまってちゃん高齢者（かまちょ）」はいますか？

• 高齢になった父のかまってちゃんが大変
• 病院に言ったら、見知らぬかまってちゃん高齢者に話しかけられた

など、かまってちゃんな高齢者と接する機会がある人も多いのではないでしょうか。

かまってちゃん高齢者にからまれるのは、正直面倒ですよね。

…でも、正しい「対処法」を知っておかなければ、さらに大変になることも。。。

この記事では、かまってちゃん高齢者と上手に付き合うために

• 高齢者がかまってちゃんになる理由
• かまってちゃん高齢者への対処法
• かまってちゃん高齢者へのNG対応

について紹介します。

記事を読んで、かまってちゃん高齢者と上手に付き合えるようになりましょう。

高齢者になるとかまってちゃんが増えるのはなぜ？

高齢者のかまってちゃん（かまちょ）の中には、「元々かまってちゃんな性格」な人もいる一方で、

高齢者になってからかまってちゃんな性格になる人も多いです。

なぜ、高齢者になるとかまってちゃんが増えるのでしょうか。

理由は大きく2つあります。

寂しさや不安などの気持ちを埋めるため

高齢者になると、ライフスタイル・老化による心境の変化により、寂しさや不安といった気持ちが大きくなります。

高齢者になって、よくある心境の変化は、次の3つです。

生きがいの損失

老化により、仕事・趣味などができなくなり、生きがいを失うことで、自分の存在意義を見いだせなくなる高齢者は多いです。

さらに、新たに打ち込める趣味などを見つけられないと、

「生きがいを無くし、すっぽり心に空いた穴」と「持て余した時間」で、かまってちゃんになってしまうのです。

ライフスタイルの変化による寂しさ

年を重ねると、身の回りでいろんな変化が起きます。

• パートナー、同年代の知り合いとの死別
• 疎遠になった家族
• 周りから必要とされない無力感

そういった寂しさから、誰かにかまってほしいと感じるようになるのです。

将来の不安

高齢になると、将来のことを考え、多くの不安が押し寄せてきます。

• 年金だけで医療費・介護費などがまかなえるのか
• 健康を維持できるのか
• 介護が必要になったら誰がめんどうを見てくれるのか

そういった不安な気持ちを満たすために、かまってほしいと感じるのです。

他人視点で物事を考えるのが難しくなる

年をとると、認知機能の低下が起こりやすくなるため、

• 他人の視点を理解すること
• 物事を客観的に考えること

が難しくなります。

そのため、相手の気持ちに寄り添うことが難しく、自分の気持ちを押し通す「自己中心的な振る舞い」が増えるのです。

かまってちゃんの原因を詳しく知りたい方はこちらの記事へ>>

かまってちゃん高齢者への対応策（関係が深い場合）

では、かまってちゃん高齢者（かまちょ）へ上手に対応するには、どのようにすればよいでしょうか。

かまってちゃん高齢者への対応は「あなたと高齢者の関係」によって大きく変わります。

まずは、かまってちゃん高齢者と関係が深い場合（親族や、毎日顔を合わせるくない人の場合）を見ていきましょう。

あまり関係の深くないかまってちゃん高齢者への対応策は、こちらへジャンプ↓

高齢者の心境を理解する

まず最初にやってほしい対処法は「高齢者の心境を理解すること」です。

かまってちゃん高齢者の背後に隠れている

• 生きがいの損失
• ライフスタイルの変化による寂しさ
• 将来の不安

という気持ちを知ることで、これまでよりも優しく大きな心で対処できるようになります。

話を聞いてあげる

話をしっかり聞いてあげることは、かまってちゃんな高齢者への対応の基本です。

話を聞いてもらうことで、かまってちゃんな高齢者は、孤独感や不安感を軽減できます。

逆に、話を聞いてもらえないと、孤独感や不安感が増して、さらにかまってちゃんな言動を繰り返す可能性があります。

具体的には、次のようにして話を聞いてあげましょう。

• 相手の話を遮ったり否定したりしない
• 相槌を打ちながら聞く
• 共感する言葉をかけてあげる

年をとると耳が聞こえにくくなる（特に女性の高い声が聞こえなくなる）ので、

低くゆっくりとした声で、あいづち・共感の言葉をかけましょう。

適度にかまって、依存しすぎを防ぐ

適度な距離感を保つことも、かまってちゃんな高齢者への対応の重要なポイントです。

相手の要望にすべて応えてしまうと、相手に依存するようになり、さらにかまってちゃんな言動を繰り返す可能性があります。

具体的には、次のようにしてみましょう。

• 相手の要望をすべて受け入れるのではなく、自分の時間を大切にする
• 相手の要望を断るときは、きちんと理由を説明する

適度な距離感を保つためには、相手の要望をすべて受け入れるのではなく、自分の時間を大切にすることも大切です。

ただし、相手の要望を断るときは、きちんと理由を説明しましょう。

自分の気持ちを素直に伝える

自分の気持ちを素直に伝えることも、かまってちゃんな高齢者との良好な関係を築くために重要です。

• 自分の時間も確保したいと伝えてみる
• かまってちゃんな高齢者の言動が、負担になっていると伝える

自分の気持ちを素直に伝えることは、かまってちゃんな高齢者との良好な関係を築くために重要です。

かまってちゃんな高齢者の言動に困っているとき、自分の気持ちを素直に伝えましょう。

第三者の力を借りる

自分で対応するのが難しい場合は、第三者の力を借りることも一つの方法です。

第三者の力を借りることで、客観的な意見やアドバイスを受けることができます。

家族や友人、介護士などの第三者への相談を視野に入れておきましょう。

かまってちゃん高齢者への対応策（関係が深くない場合）

続いて、かまってちゃん高齢者（かまちょ）との関係が深くない場合はどのようにしたらよいでしょうか。

こちらは簡単で「深くかかわらないようにする」でOKです。

かまってちゃんだからといって、親身になってかまっていると、

あなたに深く依存するようになってしまいます。

そのため

• 「うんうん」と話を聞くだけ
• 話が長くならないように早めに切り上げる
• 今かまってあげられない理由を伝える
• 他の人を一緒に会話に誘う
• 1対1にならないようにする

などをして、サッとその場を切り抜けましょう。

下手に親切にして、期待をさせておいて、相手が依存してから逃げるというのは、大きく精神的ショックを与えてしまいます。

「深く関わる気がない」「今後長く面倒を見ていくことができない」のであれば、中途半端な優しさは見せないようにしましょう。

やってはいけない！かまってちゃん高齢者へのNG対応

かまってちゃん高齢者への対処法を紹介してきました。

逆に、やってはいけない「NG対応」も紹介しておきますね。

【NG対応①】完全に無視する

完全に無視すると、かまってちゃん高齢者の気持ちが沈み、かまってちゃん度合いが強くなるケースがあります。

なので、あなたと関係の深い・深くないに関わらず、完全無視はNG。

よく知らないかまってちゃん高齢者から話しかけられたとしても、無視はせず、

「うんうん」と数回うなずいてから、切り上げるようにしましょう。

老人かまってちゃんを無視して大変だったエピソードはこちら↓

【NG対応②】全否定・反論する

かまってちゃん高齢者の話を聞いていると、

「ん？それは違うんじゃないかな？」
「また若者批判始めちゃって…、頭が固い上の世代が悪いんでしょ？」

と、全否定・反論したくなる場面があるでしょう。

でも、そこで全否定・反論しても何の意味もありません。

長年の思考回路を、1回の会話だけで変えるのは無理です。

むしろ、全否定・反論することで、

• 話が長くなる
• 口論になる
• イライラから余計かまってちゃんが酷くなる

となったほうが面倒です。

全否定・反論したくなることがあっても、

「あ〜はいはい。そうですねぇ〜。困りましたね〜」
「時代の流れは早いですよね〜」

と言った感じで、軽く受け流しておきましょう。

かまってちゃん高齢者の気持ちを理解して対処しよう

「高齢者がかまってちゃんになる理由」「対処法」を紹介してきました。

人は、高齢者になるとかまってちゃんになりやすい要因が増えます。

あなたとかまってちゃん高齢者の関わりの深さによって、適切な対処法が取れるようにしていきましょう。