Yahoo!知恵袋に、以下のような質問がありました。
俗にいうかまってちゃん達は、結局育ちがよくて甘やかされて育ったの?
Yahoo!知恵袋
それか愛情不足?
元親友がかまってちゃんで、重いわ、暗いわ、八つ当たり、嫌がらせするわで、ひどいめにあいました(涙 今の職場にもかまってちゃんが二人ほど。二人で共依存してます。
彼らを見ていて思うのは、結局、育ちがよくて、幸せで、たいした苦労もなくわがまま放題育ってきたの?っていう印象です。
たいしたことないことで、つらい、大変、もういやだ、私はうつ病だから、気が小さいから…。助言しても聞く耳もたず、逆に嫌がらせしてくる始末。…で、自力で這い上がる気ゼロ。
(中略)
かまってちゃんたちは、甘やかされたの?
それとも、ほったらかされて愛情不足で、慢性的に愛に飢えてるのでしょうか?
(以下略)
質問者さんは、
- 育ちがよく、甘やかされて育ったら「かまってちゃん」になるのか?
- それとも、愛情不足で育ったら「かまってちゃん」になるのか?
という2つの投げかけをしています。
本記事では、この質問について回答していきます。
結論からお伝えしておくと、
- 結論①:「かまってちゃん」と「育ちのよさ」はあまり相関関係がない
- 結論②:甘やかされて育つと「かまってちゃん」になることがある
- 結論③:愛情不足だと「重たいかまってちゃん」になる可能性がある
→「育ち」よりも「歪んだ愛情」の方が深く関わっている
です。
それぞれについて、詳しく解説していきますね。
この質問者さんは、
「育ちのよさ」と「甘やかされる」を同一のものとして捉えていますが、
実はその2つは別の話です。
その辺も詳しく紐解きながら解説していきます。
そもそも「育ちのよさ」と「甘やかし」は違う
質問者さんの言葉の中に「育ちのよい=甘やかされること」という意味合いの内容が書かれてありましたが、
「育ちのよさ」と「甘やかされて育てられること」は、まったく別です。
まずは、「育ちのよさ」と「甘やかされて育つこと」の違いから解説します。
「育ちのよさ」とは
育ちのよさは、一般的に「環境面」「教養面」「人格面」の3つの要素があります。
- 習い事を不自由なくさせてもらえる金銭的余裕
- やりたいことをさせてもらえる家庭環境
- 衣食住に困らない家庭環境
→ざっくりいうと「裕福な家庭」かどうか
- 箸の持ち方がきれい
- 食事のマナーがきちんとしている
- 丁寧な言葉づかいができる
→ざっくりいうと「基本的なマナーが守れるか」ということ
- 悪口を言わない
- 気配りができる
- 物腰が柔らかい
→ざっくりいうと「性格がいい人」ということ
日常会話で「育ちがいい」という言葉が使われるときには、
単に「金持ちの家庭で育ったこと(環境面)」を表すこともあれば
「性格のよさ(人格面)」のみ表すときに使うこともあります。
今回の知恵袋の質問者さんは、
「金銭的に裕福な家庭で育った人(環境面)」のことのみを表して「育ちのいい人」
と言っているのがわかると思います。
…ですが、裕福かどうかのみで「育ちがいい」といってしまうと、
議論が変な方向へ行ってしまうので、
「育ちのよさ」には環境面以外のこともある、ということを踏まえておきましょう。
今紹介したとおり、
育ちのよさには「環境面」「教養面」「人格面」という3つの要素があります。
この記事では、「環境面」と「教養面」の2つの要素を満たすことを「育ちのよさ」と定義させていただきます。
…というのも、
人格面の「育ちがいい(俗に言う”育ちのいい人”)」の特徴は
以下のような感じなのですが↓
人格面の育ちのよさ
- 悪口を言わない
- 気配りができる
- 物腰が柔らかい
- 感情が落ち着いている
- ポジティブ
↑このような性格の人は、もはや「かまってちゃん」じゃないですよね。
人格面まで含めて定義してしまうと「育ちのいい人≠かまってちゃん」になってしまいます。
それでは、記事冒頭の知恵袋の質問が成り立たなくなってしまうので、
本記事では、
- 箸の持ち方、食べ方がきれい
- ピアノ、バレエなど、幼少期から習い事をさせてもらった
- 姿勢、言葉遣いなどをしつけられた
という、「環境面・教養面での家庭環境のよさ」を育ちのよさとして定義します。
「甘やかし」とは
「甘やかし」とは、相手の欲求にすべてこたえてしまうこと。
- 子どもが「欲しい」と言ったものは、すべて買ってあげる
- 子どものわがままもすべて聞き入れてしまう
- 子どもが苦労しないように、過保護に関わる
などが甘やかしになります。
「育ちのよさ≠甘やかし」の理由
「育ちのよさ」と「甘やかし」は、イコールの関係ではありません。
育ちのよさを環境面(裕福な家庭)だけで考えている人の中には、
「え?金持ちって何でも買い与えてるんじゃないの?」
と思う方も多いかもしれません。
…が、そんなことはありません。
金銭的に裕福でも、
子どもの欲しいものを買わずに我慢させたり、
「本当に必要なのか?」と考えさせたりしている家庭は多くあります。
子どものわがままを受け入れるかどうかは、
「家庭の裕福さ」はあまり関係ありませんよね。
例:
「ゲームしたい!」とわがまま言うのがうるさいから、ゲームを渡してずっとさせるのか。
「ゲームしたい!」とわがままを言っても、ルールの大切さを伝えて、読書やスポーツの時間に変えさせるのか。
また、教養面での育ちのよさも、甘やかしているだけでは身につかないものばかりです。
箸の持ち方も、食べ方の綺麗さも、
子どものわがままの言いなりになっている家庭では、身につきませんよね?
「育ちのいい人は、金持ちの家の人だ!」
という環境面だけに目が行くと、「育ちのいい人=甘やかされている」と思ってしまいがちですが、
「育ちのよさには、環境面・教養面などの複数の側面がある」ということを知っていれば、
「育ちのよさ」と「甘やかし」というのは、イコールの関係ではなく、
まったく別の要因だと理解出来ると思います。
結論①:「かまってちゃん」と「育ちのよさ」は、あまり相関関係がない
では、かまってちゃんと育ちのよさには、相関関係があるのでしょうか。
実は、育ちのよさに関わらず、
かまってちゃんになる人はなるし、
かまってちゃんにならない人はなりません。
ここでは、
- 育ちがよくて「かまってちゃん」になるケース
- 育ちが悪くて「かまってちゃん」になるケース
の2つのパターンを見ながら、
「育ちのよさ」と「かまってちゃん」の関係について見ていきます。
育ちがよくて「かまってちゃん」になるケース
育ちのいい人を見ると、
「この人は、家で理不尽に怒られることなく、のびのびと育ててもらったんだろうな〜」
「穏やかな環境で育てられたに違いない」
「気持ちを尊重してもらったんだろうな」
といったイメージを持つ人が多いと思います。
こういった、「ザ・育ちのいい人」の場合は、かまってちゃんな性格になることは稀と言っていいでしょう。
しかし、「育ちのいい人」の中には、厳格に育てられた人もいるのです。
- 厳しい親で、幼少期からマナーについて叩き込まれた
- 箸が正しく持てるようになるまでご飯を食べさせてもらえなかった
- 「食べ方が汚い」という理由で、晩ごはんを食べさせてもらえなかった
- 世間体を気にしすぎる親だったため、家で厳しく指導されていた
逆に、子どもが失敗しないように、1〜10まで手取り足取り「過保護・過干渉」に育てられた人もいます。
- 裕福な家庭のお友達とだけ遊ぶように、操作されていた
- 何をするにも、親が多くのアドバイスをしてきた
- 毎回のように着る服に口出しをされた
一見、
金銭的な余裕がある家庭(環境面)で育ち、
食事のマナー(教養面)などがしっかりしている「育ちのいい人」でも、
親の歪んだ愛情(厳格すぎる・過保護・過干渉)に育てられることで、
かまってちゃんになるケースもあるのです。
それぞれ
- 親が厳格すぎた場合
→「周りの人にも厳しいルールを押し付ける」「自分の意見を無理やり通そうとする」というタイプのかまってちゃんになりがち - 過保護すぎた場合
→「挑戦しない」、「自分ではやらない」、「すぐ諦める」、「周りの人に感謝しない」、「やってもらって当たり前」というタイプのかまってちゃんになりがち - 過干渉すぎた場合
→「愚痴・悪口を言う」「束縛・執拗に干渉する」というタイプのかまってちゃんになりがち
というかまってちゃんにケースが想定されます。
(この質問者さんのケースで言えば、「家が裕福」で「過保護」だったケースに該当すると考えられます)
育ちが悪くて「かまってちゃん」になるケース
では、育ちが悪い(表現が悪くてすみません)場合だと、かまってちゃんにならないのでしょうか。
そんなことはなくて、
育ち(家庭環境)が悪いことが原因で、かまってちゃんになるケースもあります。
- 金銭的余裕がないことで、子どもに関わる時間がなく、寂しい思いをして育った
- 一般的な教養が無い家庭で育ったために、周りに迷惑をかけるようになった
金銭的余裕(環境面)や教養不足(教養面)により、かまってちゃんになった場合もよくあるので、
一概に
「育ちがいいからかまってちゃんになる・ならない」
「育ちが悪いからかまってちゃんになる・ならない」
と結論づけることはできません。
よって、「育ちのよさ」と「かまってちゃん」には、あまり相関関係がないと言えます。
結論②:甘やかされて育つと「かまってちゃん」になることがある
甘やかされて育つとかまってちゃんになるのでしょうか。
こちらは「甘やかされて育つと、かまってちゃんになることがある」と考えてよいです。
人は、甘やかされて育つと
- 「わがままを言えば要求が通る」と思っている
- してもらうのが当たり前なので、「ありがとう」が言えない
- 嫌なことはすぐにあきらめる
- 注意されるとふてくされる
- 思ったことをすぐ口に出す
などの特徴をもった人になりやすいです。
冒頭の質問で出てきた「かまってちゃん」は、まさにこのタイプといえますね。
この質問者さんが挙げているかまってちゃん達が、「育ちがいい」のかどうかはわかりませんが、
甘やかされて過保護に育てられた確率は高そうです。
結論③:愛情不足だと「重いかまってちゃん」になることがある
愛情不足だとかまってちゃんになるのでしょうか。
結論、愛情不足だと、かまってちゃんになる可能性が高いです。
さらに、愛情不足でかまってちゃんになる場合は、いわゆる「重いかまってちゃん」になりやすいです。
- ネグレクト(育児放棄)
- 栄養不足
- 毒親
- 暴力
など、愛情が不足した状態で育てられてしまうと、自己肯定感がまったく育まれません。
その結果、自分自身で自尊心を支えることができずに、
「人に依存すること」で自分を支えようとするのです。
「執拗にLINEを送ってきて反応を求め」
「きつい束縛を強いる」
「過激な行動をして注目を集めようとする」
といった行動に出るのはこのため。
愛情不足は、かまってちゃんの一番の原因とも言えるので、
子育てをする場合は、しっかり愛情を与えながら育てていきたいですね。
(歪んだ愛情にならないように注意も必要です。)
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まとめ:かまってちゃんは「育ちのよさ」よりも、「親の歪んだ愛情のかけ方」のほうが原因
「育ちのよさ・甘えさせ・愛情不足」と「かまってちゃん」の関係を紹介してきました。
まとめると、
- 結論①:「かまってちゃん」と「育ちのよさ」はあまり相関関係がない
- 結論②:甘やかされて育つと「かまってちゃん」になることがある
- 結論③:愛情不足だと「重たいかまってちゃん」になる可能性がある
- 「育ち」よりも「歪んだ愛情」の方が深く関わっている
育ちは、よくても悪くても「かまってちゃん」になることがあります。
むしろ、育ちのよさよりも「親の歪んだ愛情(愛情不足も含む)」の方が、かまってちゃんになる大きな要因です。
「あの人は裕福な家庭だから…」
「育ちがいいから…」
と決めつけるのではなく、
「歪んだ愛情に苦しめられたんだな…」
と見るよう心がけてみましょう。
そうすることで、これまでと比べて、かまってちゃんに優しく対処できるようになりますよ。
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