なぜ「かまってちゃん」になるのか？10の原因を徹底解説！

「恋人がかまってちゃんで困ってるんだけど、なぜこんな性格になったのか知りたい」
「かまってちゃんになる根本の原因って何なの？」

と思っている人も多いのではないでしょうか。

あなたの身の回りにいる「かまってちゃん」が、
なぜ人に迷惑をかける振る舞いをするようになったのか気になりますよね。

結論から言うと「自己肯定感の低さ」が大きく関係しているのです。

この記事では、

• なぜ自己肯定感が低かったらかまってちゃんになるのか
• 自己肯定感が低くなった原因は？
• どうすればかまってちゃんを克服できるのか

といった内容を紹介します。

記事を読むことで、かまってちゃんの原因がわかり、
今後かまってちゃんと関わるときに「少し優しく」接することができるようになりますよ。

なぜかまってちゃんになる？根本原因は「自己肯定感の低さ」にアリ

「かまってちゃん」になる最大の原因は、自己肯定感の低さにあります。

まずは

• そもそも自己肯定感とは何なのか。
• なぜ自己肯定感が低いとかまってちゃんになるのか。

ということを紹介します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、「自分自身を肯定的に捉え、自分の価値や能力を信じる心の状態」のことを言います。

…と言われても、わかったような、わからないような感じですよね。

大ベストセラー書籍の「自己肯定感の教科書」では、自己肯定感を以下のように説明しています。

「自己肯定感」とは、つまり自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること。言わば、私たちの人生の軸となるエネルギーです。

自己肯定感という感情のエネルギーがあれば、日々の生活の中で、「楽しい！」「大丈夫！」と思えることが多くなります。

中島 輝「自己肯定感の教科書」SB Creative

「自分にYESが言える状態」＝「自己肯定感が高い状態」

中島 輝「自己肯定感の教科書」SB Creative

自分に◯！（マル）

中島 輝「自己肯定感の教科書」SB Creative

ようするに、自分のことを自分で認められる「自己肯定感が高い状態」であれば、

• 物事をプラスに捉えられる
• 気持ちが安定する
• 積極的に行動できる

というようになり、日常生活を明るく楽しく安定して送れるのです。

自己肯定感が低いと

では、自己肯定感が低い場合はどうなるでしょうか？

自己肯定感が低いと、自分自身の価値を受け入れることが難しくなるため、

• ちょっとした出来事で心が揺れ動く
• 気分が沈みやすくなる
• 挑戦に消極的になる

というようになります↓

さらに、自己肯定感が低いと自分に自信がもてなくなるため、

「自分で自分を満たせない状態」におちいります↓

ここまで来てしまうと、自分ひとりの力で精神を保つのが難しいです。

結果、他人からの承認を求めるようになる

自己肯定感が低下し、「自分を承認できず、ひとりでは自分自身を保てない状況」になったときに出る行動。

それが「他人から過激に承認を求める」というかまってちゃんな行動なのです。

自己肯定感が低いと、自分では自分を認めることはできません。

しかし、「他人」からの承認は比較的かんたんに得ることができます。

• 体調不良アピールをして「大丈夫？」と心配してもらう
• LINEでひんぱんにやり取りをすることで「自分に興味を持ってもらえてる」と安心する
• 自慢話をして「すごい！」と言われることで、自分の価値を保とうとする
• SNSで「いいね」をもらって承認欲求を満たす

自分では自分を認められないが、他人からはかんたんに承認を得られることを学んだ人は、

といった思考が働き、
さらに「他人からの承認が得られる行動」のみを起こすようになり、
かまってちゃんになってしまうのです。

なぜ「かまってちゃん」になるのか？10の原因

自己肯定感が低いために、他人からの承認を過激に求めるようになる「かまってちゃん」。

なぜ自己肯定感が低い状態へとおちいってしまうのでしょうか。

ここでは、「自己肯定感を下げる10の原因」を紹介します。

幼少期の家庭環境

「自己肯定感」と「幼少期の家庭環境」は大きく影響しています。

愛情不足や、歪んだ愛情をかけられて育つような家庭環境では、
子どもの自己肯定感を大きく下げられます。

自己肯定感を下げる家庭環境と聞くと

「暴力的な家庭でしょ？」
「ずっと相手してもらえなかったんでしょ？」

といった環境のみを想像してしまいがちですが、それだけではありません。

• 過度に甘やかされて育つ（過保護）
• 親の意見を押し付けられ続ける（過干渉）
• 無関心（ネグレクト）
• 大量の愚痴の中で育つ
• 暴力を受ける

意外と見落とされがちなのが「過保護」と「過干渉」。

親としては、子どものためと思って
過保護・過干渉に口出しをするのですが、

親の意見の押しつけとして「歪んだ愛情」として伝わり、
それが自己肯定感の低下を引き起こし、
かまってちゃんになることがあるのです。

いじめ、嫌がらせ、ハラスメント

学校や職場でのいじめ、嫌がらせ、ハラスメントを受けることで
自己肯定感が低下し、かまってちゃんな行動をするケースもあります。

特に、小学校・中学校など、
アイデンティティ（自分らしさ）を作り上げる時期に受けるいじめや嫌がらせは、
大きく自尊心を傷つけます。

傷は癒えるが心の傷は一生消えない

という言葉があるように、そう簡単に癒せるものではありません。

心に大きな傷をかかえているかまってちゃんを克服するのは、大変なのです。

失敗体験の繰り返し

失敗を繰り返すことで自信を失い、かまってちゃんになる場合もあります。

自己肯定感は、普段から上下し、揺れ動くものです。

…が、失敗体験が続くと、自己肯定感が低下した状態が続き、
自分で高めるのが困難になります。

「自己肯定感を下げない」
「自己肯定感を高める」
というトレーニングをしている人であれば、
どれだけ失敗を繰り返しても立ち上がれますが、

そうでない場合は、失敗体験をくり返すことで、
徐々に自己肯定感が下がっていき、
かまってちゃんな行動を取るようになります。

慢性的なストレス

仕事や人間関係からくる慢性的なストレスも、自己肯定感を低下させる大きな要因です。

慢性的になりやすい仕事のストレス

• 仕事量が多い、過密なスケジュールによるストレス
• 上司、同僚、部下との対人関係ストレス
• 劣悪な労働環境によるストレス

慢性的になりやすい人間関係のストレス

• 夫婦、恋人感のストレス
• 友人との意見の不一致によるストレス
• 親子のコミュニケーション不足によるストレス

こういった慢性的なストレスをそのまま放っておいたり、
リフレッシュしなかったりすると、
自己肯定感が下がり続け、かまってちゃんな行動として表れることがあります。

コンプレックス

見た目や能力に関するコンプレックスも、自己肯定感の低下を招きます。

特に、見た目は簡単に変えらないため、
一度コンプレックスを指摘されると、
長期間にわたってジワジワと自己肯定感が下がっていきます。

たとえコンプレックスを指摘されたとしても、

「自分はありのままの自分でいいんだ」

と思えるようにしておきたいですね。

他者からの評価

他者の評価に過度に依存すると、自分自身の価値を他人の目でしか判断できなくなります。

• 学校の先生からの評価が絶対だと思っている
• 学校、試験の成績がすべてだと思っている
• 上司からの承認、評価が自分の仕事の価値を決めると思っている

など、他者からの評価ばかりを気にしている場合は要注意です。

いい評価を受けているうちは、自分を保つことができるのですが、

「いい評価をもらえなくなった」
「学校を卒業して、”成績”という指標がなくなった」

などの状況になることで、
自分の信じていた「他者からの評価」が得られなくなり、
自己肯定感が低下することがあります。

その結果、かまってちゃんな行為をして、
新たな「他者からの評価」を得ようとするのです。

他者との比較による劣等感

他人との比較により劣等感を受け続けることで、
自己肯定感が低下してかまってちゃんになることもあります。

• お兄ちゃんは勉強ができるのに、どうしてあなたは成績が上がらないの？
• ◯◯くんはあんなにサッカーが上手いのに、あなたはどうして練習しても上手くならないの？
• ◯◯ちゃんは、図工で県特選に入賞したんだって！あなたと違って感性豊かよね〜

など、他人と比較され続けることで、自分に自信が持てなくなるケースは多いです。

親、学校の先生、親戚など、
身近に「他人との比較をしたがる人」がいた場合は、
かまってちゃんな行為をしやすくなります。

生きがいの損失

趣味や仕事でのやりがいを失うと、人は自己肯定感を低下させ、
かまってちゃんになることがあります。

高齢者や、大きな怪我をしてしまった人などによく見られるケースです。

• 仕事命だったのに、定年退職後何をしたらよいのかわからなくなった
• スポーツの趣味を持っていたが、年を取ってからできなくなった
• 怪我により、今までやっていた趣味ができなくなった

自分を支えていた「生きがい」を損失することで、自己肯定感が低下してしまいます。

「昔はかまってちゃんじゃなかったのに、最近かまってちゃんになった」

という人がいる場合、生きがいの損失をしていないか確認してみるといいかもしれませんね。

ライフスタイルの変化による寂しさ

ライフスタイルの大きな変化は、その孤独感から自己肯定感の低下を引き起こします。

• 引っ越しにより、知り合いのいない土地で不安な気持ちになっている
• 転職により、これまでとの環境の違いにとまどっている
• 子どもが一人暮らしをはじめたことで、家庭環境が変わり寂しい気持ちになっている

など、急に起こるライフスタイルの変化、環境の変化に対応できずに
強い寂しさを感じることで、かまってちゃんな性格になることがあります。

将来の不安

将来に対する不安も、自己肯定感を低下させ、他人の承認を求める行動につながります。

• 受験・就職失敗
• リストラ
• 高齢

将来への強い不安を感じる場面で大きく自己肯定感が低下することで、
かまってちゃんになるケースがあります。

かまってちゃんの原因を解消！自己肯定感UP3つの習慣

「かまってちゃん」の行動を改善するには、これらの原因を根本から取り除くことが大切です。

ここでは、かまってちゃんの原因を解消する3つの習慣を紹介します。

あなたが「かまってちゃん」の場合は、
この3つの習慣を心かけると自己肯定感UPして、
あなた自信のかまってちゃん克服につながります。

あなたの身の回りに「かまってちゃん」がいる場合は、
この3つの習慣をさり気なくアドバイスとして使うのがよいでしょう。

それでは見ていきましょう。

1.自己肯定感を下げる「原因」から離れる

最初に検討してほしいのが、
自己肯定感を下げる「原因」が明確なときには、
その原因から離れるということです。

• 父から暴言・暴力の被害を受けている場合
  →父から離れる手段を考える
• 母から過干渉を受けている場合
  →母から離れる手段を考える
• コンプレックスを指摘してくる友人がいる場合
  →友人と距離を取る
• SNSで誹謗中傷を受ける場合
  →SNSをやめる

「自己肯定感を下げる原因はコレかも…？」と感じるものがあれば、
まずはそれを遠ざけることから始めてみましょう。

離れてみると、自然と心が落ち着いた、
なんてことはよくあります。

2.自己肯定感を高める技を使う

自己肯定感の高め方には2つあります。

• 一瞬でパッと高める方法
• じっくり根本の部分を高める方法

自己肯定感の根本の部分を高めるのには時間がかかりますが、

対処療法的に一瞬でパッと高めることもできるのです。

ここでは、かんたんに自己肯定感を高める方法を2つ紹介します。

日常の中に取り入れて、自己肯定感が下がりすぎないようにしましょう。

3.ポジティブな言葉を口癖にする

日頃からポジティブな言葉を言うように心がけるのも、自己肯定感を高めるのに有効です。

• 今のままの自分でいいんだ
• 大丈夫！うまくいく
• あいさつすると気持ちがいいな

など、気持ちが上向きになる言葉を口ずさむとよいでしょう。

ただし、中には
「無理やりポジティブな言葉を使うのは、なんか嫌だ」
という人もいると思います。

そんな人におすすめの言葉は

まぁいっか！

です。

と言った感じで、自己肯定感の低下を防いでくれます。

「まぁいっか」という最強のポジティブワードを口癖にして、
自己肯定感を保てるようにしましょう。

まとめ：「なぜかまってちゃんになるのか？」→原因は”自己肯定感”の低下

なぜかまってちゃんになるのか？
かまってちゃんになる原因は何か？

ということについて、紹介してきました。

かまってちゃんになる一番の原因は「自己肯定感の低下」でした。

そして、かまってちゃんになる「自己肯定感を低下させる10のこと」は、以下のとおりです。

• 幼少期の家庭環境
• いじめ、嫌がらせ、ハラスメント
• 失敗体験の繰り返し
• 慢性的なストレス
• コンプレックス
• 他者からの評価
• 他者との比較による劣等感
• 生きがいの損失
• ライフスタイルの変化による寂しさ
• 将来の不安

「かまってちゃん」の行動には、多くの原因が絡み合っています。

しかし、自己肯定感を高め、ポジティブな自己認識を持つことで、これらの問題を克服できるでしょう。

自分自身を大切にし、内側からの強さを育てていきましょう。